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トゥメを相手取った裁判結果、及びYG本社のTREASUREハルトへの対応について等の共有

 下記の通り、ご報告します。

概要

  1. 2022年8月7日、K-POPアイドルグループTREASUREのメンバーであるハルトが生配信中に行った差別発言によって、私は自死がよぎるほど落ち込みました。
  2. 上記についてX(旧Twitter)で発言したところ、TREASUREのファンダムであるTREASURE MAKER(以下:トゥメ)からおびただしい量の誹謗中傷・悪意・嫌がらせを現在進行系で向けられています。また、トゥメから表立った問題提起がなされず、自浄作用もなく、ずっと矢面に立たされ続けています。
  3. 上記を原因とした希死念慮言語障害・出血等の心身症状の発現をはじめ、TREASUREが目や耳に入ると発生する呼吸困難や動悸等のフラッシュバックに苛まれるようになり、私はトゥメに対して発信者情報開示請求を行いました。
  4. 上記が引き金となり、2023年12月2日現在までに2度ほど自死を図っています。

 

1についての詳細はこちらの記事をご確認ください。

bitchvoguejp.hatenablog.com

2についての詳細はこちらの記事をご確認ください。

bitchvoguejp.hatenablog.com

3についての詳細はこちらの記事をご確認ください。

bitchvoguejp.hatenablog.com

 

トゥメA(損害賠償請求訴訟において和解成立)

 今回、解決したのはこちらのトゥメAの事案です。発信者情報開示請求及び弁護士会照会によって得られた個人情報をもとに、水面下で法的措置を進めていました。

 

示談折衝

 昨年末、発信者情報開示請求及び弁護士会照会によって個人情報を得られた際、X(旧Twitter)はトゥメAに個人情報を開示した旨を通知し、トゥメAは私に直接謝罪のDMを送ってきました。内容は「非常に最低なことをした」「自分の投稿や自分のフォロワーからの攻撃で体調を崩したという投稿を見た」「差別的発言をした」「バカにするような内容を投稿した」「誹謗中傷する内容を投稿してしまい申し訳ない」というものでした。私はパラリーガルの指示を受け、返信をせず、PDFを共有しました。

 今年2月、弁護士はトゥメAの住所に示談折衝の通知書を送りました。トゥメAは「名誉権及び名誉感情を侵害した認識はなく、損害賠償請求に応じるつもりはない」と回答しました。謝罪のDMに相反する内容で面食らいましたが、これによって示談は叶わず、損害賠償請求訴訟へと移行することになりました。

 

損害賠償請求訴訟

 私(原告)が行うことは、陳述書を書くことと資料の提供です。もちろん、すべて弁護士がチェックしてくれます。弁護士は、訴状をトゥメA(被告)が居住する都道府県の裁判所に提出します。不法行為を行ったとされる者(被告)の居住地を管轄する裁判所が担当するため、出廷しなければならないとなると原告側は交通費の負担が痛いですが(住所が遠い場合は余計)、私は一度も出廷することはありませんでした。

 なお、請求金額が140万円を下回った場合は地方裁判所ではなく簡易裁判所での扱いとなるため、損害賠償請求訴訟は通常、140万円以上での請求がなされます。

 裁判所から第1回口頭弁論期日が指定されると、被告は期日までに答弁書を準備します。1回目の期日は原告と裁判所で勝手に決めるという性質上、1回目のみ、反論を次回期日に持ち越すことが許されています。しかし、被告はしっかりと反論をしてきました。訴状の項目ごとに「認める」「争う」「不知(知らない)」と回答があり、被告の主張も記されています。当然のことながら、被告の答弁書からは争う姿勢や自分は悪くないという主張が感じられるため、答弁書を読む際は強い精神的苦痛が伴います。私はトゥメからの誹謗中傷を二次加害と呼んでいますが、もはや三次加害レベルです。

 裁判は裁判官の指示で進んでいくため、第1回口頭弁論期日は次回は被告から反論をするよう指示がありました。よって、第2回口頭弁論期日は被告の反論、第3回口頭弁論期日は原告の反論というふうに、途中夏休みを挟みながら(8月は基本的に期日が行われません)、毎月1回のペースで期日が行われました。ある程度双方の主張が出尽くすと、裁判官は和解を提案してきます。その後、和解条項が送付されます。なお、ほとんどの民事裁判は和解で終了し、裁判官は判決まで行くことを嫌うそうです。

 和解条項には、裁判官が本事件をどう捉えているかの心証等が記されています。それを読んで、原告・被告双方がこの内容で和解に応じるか、更に争うかを第4回目口頭弁論期日で明らかにします。今回、原告・被告双方が和解に応じるということで、事件は「訴訟上の和解」という形で終了しました。

 訴訟上の和解は、通常の和解や示談とは性質がやや異なります。訴訟上の和解によって作成される「和解調書」には確定判決と同等の効力があり、要は判決までは行かなかったものの、実質判決が出たようなものです。また、お互いに和解条項に納得している以上、判決よりも約束が果たされやすい側面があります。それでも和解調書の内容が守られない場合は、判決と同等の効力を持つため、強制執行が可能となります。ちなみに私がこの記事を書けているのは、和解条項に口外禁止が設けられなかったためです。

 ただし、実際に解決金の振込があるまでは一件落着とはなりません。和解調書で指定された期日までに無事振込がなされるか、一喜一憂する日々が続きます。今回、無事振込がなされたため、トゥメAに関しては解決となります。

 

コラム:損益計算方法・仕訳方法

 経理として欠かせないコーナーです。

例として、訴状の請求金額を150万円、判決・和解金額を30万円とします

損益計算方法

 上記書式でエクセルを作ると、判決・和解金額がいくらになれば原告と被告の出費合計金額が計算できます。合計金額が少ないほど、出費が少ないということになります。各セルには下記内容・関数を入れてください。

 

★文字列

A1:請求額

A3:原告

A7・D7:合計

B3:特定費用+着手金(特定費用=発信者情報開示請求の弁護士費用)

B4・E4:成功報酬

B5・C1・E5:判決/和解額

B6・E6:振込手数料

D3:被告

E3:着手金

 

★金額

B1:訴状に記載の金額、またはシミュレーションの金額

D1:実際の判決・和解金額、またはシミュレーションの金額

C3:特定費用+着手金の実費合計金額、またはシミュレーションの金額

C6:振込手数料の実費合計金額、またはシミュレーションの金額

F6:被告の振込手数料は知る由もないので、あってもなくてもOK

 

★関数

C4:=D1*0.176(掛け算する数字は、弁護士事務所の成功報酬料率で変動)

C5:=0-D1

C7:=SUM(C3:C6)

F4:=B1*0.088(掛け算する数字は、弁護士事務所の着手金料率で変動)

F5:=(B1-D1)*0.176(掛け算する数字は、弁護士事務所の成功報酬料率で変動)

F7:=SUM(F3:F6)

 

 裁判がはじまると、被告の弁護士事務所がわかるので、検索して計算式を組むことができます。パーセントではなく固定金額の場合、関数ではなく固定金額を入れればOKです。ザッと調べてみると、大抵は着手金8.8%・成功報酬17.6%のようでした。

 

仕訳方法

 こちらは家計簿で一連の取引を複式簿記で残しておきたい人向けです。家計簿エクセルの作り方については下記記事をご参照ください(少々異なる部分があります)。

bitchvoguejp.hatenablog.com

 

 原告側の仕訳方法と最終残高は下記の通りです。

解決金は収益、相手科目は未収入金(資産)です。

 

 被告側の仕訳方法と最終残高は下記の通りです。

解決金は費用、相手科目は未払金(負債)です。

 

 解決金が原告と被告で取り扱いが違うことに要注意です。どちらにせよ収益または費用の部でPL科目に該当するため、振込期日が先でも、PL計上は判決・和解日になります。振込期日が来るまで、原告は未収入金(資産)として、被告は未払金(負債)として帳簿に残し続け、振込日に取り崩す(0円にする)という形になります。

 

トゥメB(示談折衝の際に逃亡)

 複数名のトゥメからX(旧Twitter)において謝罪のDMが届いていますが、発信者情報開示請求が認められて個人情報を特定したトゥメBからも、ある日謝罪のDMが届きました。謝罪をされたところでなんの意味もないので、弁護士に電話をするか手紙を送るかしてくださいと案内したところ、DMを送ってきたアカウントを削除し、メールアドレスのアカウントも削除し、逃亡されました。

 弁護士の電話番号と住所はDMとメールの両方で伝えておりますので、もしこの記事をご覧の場合は弁護士までご連絡ください。立場が悪くなって逃亡するくらいなら、最初から人を誹謗中傷しないてくださいね。ご連絡をお待ちしています。

 

トゥメC(私を脅迫した英語圏のトゥメ)

 こちらのトゥメCとはX(旧Twitter)のDMにて英語でやり取りをしました。私がTREASUREハルトの差別発言について英語で投稿したことをきっかけに、私に対して「訴訟を起こしている?私がお前に訴訟を起こしてやろうか。お前は刑務所にぶち込まれる」といった内容の脅迫を送ってきました。私が「たとえ切り抜きの動画であっても、YG Japanは差別的発言があったと認めましたよ」と返信をすると、その証拠を見せろと要求してきました。私が「日本語で書かれているので、自分で翻訳してください」とYG Japanから届いたメールのスクショを送ったところ、トゥメCは「これはフェイクだ。お前は偽造までするのか。絶対に刑務所にぶち込んでやる」と再度脅迫してきました。

 トゥメCはDMというクローズドな空間のため発信者情報開示請求はできません。よって、報告とブロックを行いました。その後、トゥメCは「LGBTQ+の人々がハルトの真意を理解してくれたので、このアカウントをクローズします」と投稿し、アカウントの更新をストップさせました。その投稿がバズっていたのを、私は白い目で見ていました。

 

切り抜き動画の是非について

 海外でも日本でも、拡散されているTREASUREハルトの差別発言が切り取られたものであったため、「悪意がある」「真意は違う」「同性愛者ではなくメンバー間について言ったものだ」という主張が散見されます。しかし、フルで観たところで「発言をした」ことに変わりはなく(そもそも私はリアルタイムで観ていました)、そこはYG Japanも認めていることで、後述しますが、YG本社も認めていることです。だからこそ、アーカイブからしれっと削除したのでしょう。そこを指摘しても、トゥメは一様に無視します。「母国語じゃないのに責めるのか」「未成年を責めるのか」と論点をズラします。しかしながら、トゥメAとの裁判において、私をズタボロにした答弁書ですら差別発言については「認める」とされ、裁判記録に残っています。よって「切り抜き動画だから」というトゥメの主張には無理があると言えます。

 例えば「このレストランはシェフが生理的に受け付けないけど料理はおいしいよね」という発言で「このレストランはシェフが生理的に受け付けない」だけ切り抜かれたとして、「料理はおいしいと言っているからこの発言は悪くない!」となるでしょうか?「シェフが生理的に受け付けない」という中傷はなかったことになるでしょうか?

 

各関連企業からの反応について

 私はTREASUREハルトの差別発言後、YGから公式な声明が出ていない状態でTREASUREを起用する企業・番組等には、観測しうる限り必ず立場の表明を問い合わせしています。回答がない場合や、回答の内容によっては差別加担企業リストに追加する旨も伝えています。消費者として不買等の対策を講じるためです。

 

無視する企業

 全体の15%。論外です。消費者の意見に耳を貸さない企業に用はありません。

 

コメントする立場にない・コメントを控える企業

 全体の80%を占めます。まず、関与した時点で関与した責任が発生します。よって、コメントする立場にないとは、自身の責任を放棄した回答です。また、コメントを控えるという回答は「回答しないという選択をした」という意思表示です。こちらも非常に無責任な姿勢であり、差別の黙認です。よって、これらの企業にも用はありません。

 

注視する企業・会議を開いて対策を考える企業

 全体のわずか5%ほどです。起用はするものの今後の動向によっては契約を解消する、会議を開いて読者・視聴者のことを考えて起用を控えることにしたなど、具体的な回答を得られることは消費者として非常にありがたいことです。

 こういった企業の商品は引き続き買おうと思いますし、私は企業名を公開しないのでトゥメからの反感も買わないのに、何故95%の企業はわざわざ自分たちの首を自分で締めるような真似をするのか、甚だ疑問です。もう少し考えてみてはいかがでしょうか。

 

YG本社によるTREASUREハルトへの対応

 さて。先ほどチラッと書きましたが、問い合わせに返信こそはないものの、YG本社はTREASUREハルトの発言を「差別的であった」と認め、ハルトに指導を行い、ハルト自身も反省し、態度を改めているとのことです。

 とはいえ、こちらは先述の5%に該当する関連企業がYG本社に事実確認をした際に明らかになり、それを教えていただいた形となります。生配信のアーカイブから差別発言をカットした際、何故その経緯を添えることができなかったのでしょうか。その際にそういった対応ができていれば、トゥメも「そんな発言したんだ。良くなかったね。でも反省してるなら安心した」となって事態は沈静化し、私はここまでの深手を負わずに済みましたし、裁判をする必要もありませんでした。擁護する気はまったくありませんが、トゥメも裁判を起こされることはなかったはずです。私含め、この件でTREASUREから離れた人たちはたくさんいます。YG本社が迅速に対応していれば、争うこともなく、今もTREASUREを応援し続けていた未来があったかもしれません。そう思うと、YG本社が何故たった1枚の声明を頑なに出さないのか、理解に苦しみます。非常に歯がゆいです。

 

まとめ

 以上のことから、私は関連企業から真相らしきもの(YG本社が公式に認めていないので、真相とは断言できません)を聞いたに過ぎないので、本件に対する姿勢を変えるつもりは一切ありません。また、これらはすべて私が行動して自分で手に入れた結果であり、自分ではなんの行動も起こしていないトゥメがこの記事を読んで「裁判終わったんだ、良かった」「ハルト反省してるんだ、良かった」と勝手に一件落着感を出して安心することを、私は認めませんし、許しません。

 私の目には一切入って来ていないのですが、トゥメは本件に対して、誰が・具体的に・どのような行動を起こしたのでしょう。他のファンダムは、問題が起きると誰かが声を上げて、それが大きく拡散され、目に入ってきます。目に入ってこないということは、誰も行動を起こしていないか、ファンダムとして些末な問題だと捉えているということでしょう。私はあなたたちに質問をされたり、ちゃんと問題視しているトゥメもいるからトゥメとして一緒くたにするなと言われたり、ずっと矢面に立たされ続けています。これがどれほど加害的な状況なのか、いい加減理解してください。

 引き続き、YGから公式な声明があるまでは、YG・TREASURE・トゥメに対して「差別的である・差別に加担している」と批判的な姿勢を取り続けます。

 

 

2023/12/3